前回の教室は、難しい技術を要する瓶にいけるお稽古でした。そこで今回は、楽しく素敵にいけられる「季節の行事をいける」をテーマに行いました。カッターを使用しますので怪我のないように十分に注意しながら始めました。みんな、気持ちを集中して全くの手作りです。それぞれの作品が完成するに従い、喜びが感じられます。夢や希望がいっぱいの個性的な仕上がりになりましたね。どれもみな、とても上手にできましたね。
花材①/カーネーション ガーベラ カーネーション ヒペリカム ドラセナサンデリアーナ セッカンスギ
花材①/カーネーション バラ カーネーション ヒペリカム 丸葉ルスカス セッカンスギ
剣山などの花留を使うことができない瓶(へい)にお花をいける技術を学び、お稽古しました。高さのあるつぼ型の瓶にお花をいけるのは、とても難しいことです。苦手に感じる人がいるかもしれません。でも、しっかりと技術を学ぶことで、次第に素敵にいけることができるようになります。
花材①/フェイジョア トルコギキョウ レザーファン
花材②/ユーカリ カーネーション レザーファン
花材③/スナップドラゴン カーネーション レザーファン
アレカヤシは、マダガスカルが原産国として知られています。アフリカに自生する植物です。熱帯や亜熱帯などの暖かいところの植物ですから私たちが身近な自然の中で見る事はありません。しかし、あちらこちらのレストランやショッピングモールなどのお店に飾ってあることが多いので、名前は知らなくても見たことがあると思います。
私たちが見かけるものは鉢植えになっていますからだいたいは大人の身長くらいの大きさですが、自生しているものは10m~20mもの大きさに育つそうです。いけばなで使用する時、大きな鳥が優雅に羽を広げたような姿が美しいと思います。
花材/アレカ椰子(アレカヤシ) ヒマワリ ワックスフラワー
太藺(フトイ)は、日本の水辺に自生し、独特な形の植物です。華やかさは全くなくどちらかと言えば地味な植物ですが、いけばなでは、季節に合わせ時々使用します。その個性的な姿を活かし色々ないけ方ができ、面白い花材になります。
自然の中で生育している環境や風景を意識して写景盛花(自然盛花)にいけることもあり、重宝します。時には主役の花を引き立てるとても重要な脇役を担います。
ここでは、フトイの姿から発想を膨らまし、直線を勢いよくいけたりリズミカルに折り曲げたりと自由に使用してみました。
花材/太藺(フトイ) ヒマワリ トルコ桔梗(トルコギキョウ) レザーファン
ひとつとして同じ動きのない茎をリズミカルに配置する丹頂アリウムと、水辺の植物、姫蒲が主材の作品です。
姫蒲は細くてスマートで、この時期は時々「いけばな」に使用されます。もう少し大型の蒲(ガマ)は、日本のあちこちに自生していますが、札幌市内でも蒲(ガマ)を見ることができます。池や沼、川の岸辺、田んぼの脇など浅い水底の泥の中から生えていますので、気をつけて見ていると、こんなところでと思うような場所で見かけます。みなさんも見かけたら教えてくださいね。
蒲(ガマ)は、昔々から日本にある水辺の植物です。
もうひとつ。アオキは日本原産の植物です。山林の中で見るのは深緑色一色でツヤツヤとした葉が特長です。黄色や白の斑入りのものは、園芸種として栽培されたものでとても人気があります。
花材①/丹頂アリウム(タンチョウアリウム) カラー 斑入り青木(フイリアオキ)
花材②/姫蒲(ヒメガマ) ガーベラまたはカーネーション 擬宝珠(ギボウシ)
花材③/姫蒲(ヒメガマ) ガーベラ 斑入り青木(フイリアオキ)
新年度が始まりました。ゼンマイが手に入りましたので、春の景色をいけばなで表現することにしました。それぞれの心の中にある春の風景を思い浮かべながらいけてみました。八百屋さんで購入したパセリは下草に見立てて、大地の表現です。
花材①/芽出し木苺(メダシキイチゴ) ぜんまい 都忘れ(ミヤコワスレ) パセリ
花材②/オクロレウカ ぜんまい 都忘れ(ミヤコワスレ) パセリ
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