<2016年度>らいおん組レポート

<2017.3.17>卒園の祝い花

 卒園式前日の教室。出来上がった作品は、翌日の卒園式でみなさんが登場する文字通りの『花道』をつくることもかねています。

 サァ、いよいよ卒園ですね。これまでの約一年間、ありがとうございました。実は、毎月みなさんにお会いするのがとても楽しみでした。いつも屈託のない笑顔で迎えてくれ、私がお話しすることはおそらくこの年齢のお子さんにとっては難しいこともたくさんあったと思いますが、静かに聞いてくれて、最後には決まって「ハイ!」という元気なお返事でした。

 これからも「いけばな」をすることで感じた喜び、楽しさ、気持ちの良さを大切に、やさしくて格好いい小学生になってください。そして、野に咲く花のようにたくましく育ってね! 心から応援しています。

 「ご卒園、おめでとうございます!」

<2017.2.22>「五節句」のお話の後は、カラフルに華やかに!

  保育園の玄関を入るとパッと目に飛び込んできたのはひな壇でした。いつもエントランスホールには、楽しい季節ごとの飾りつけがされています。そこで今日は「年中行事(ねんちゅうぎょうじ)」特に「五節句(ごせっく)」についてのお話です。それぞれのお節句に古来の人々はどんな想いや願いを込めていたのかしら? 

 さて、明るくカラフルな色合いの取合せの中に菜の花がありました。とっさにこどもたちから「キャベツみたい!」との声。葉に触れて「やわらか~い!」との声も。スターチスの匂いをかいだ子からは「これ甘い匂い、チョコレートみたい」との声。そこで私も嗅いでみると、確かにキャンディのような美味しい香り。えっ、スターチスがどうして?! こどもたちは体中の五感を通じて新たな発見!

何でもスポンジみたいに吸収する。

<2017.1.26>新しい春、希望にあふれた春、喜びの春・・・

 少しずつこどもたちの顔が引き締まってきたように感じます。年長さんになってひとつひとつの行事を終え、自信に満ちた顔です。この日は翌日に控えた『相撲大会』が話題になりました。みなさんにとっては一大イベントのようです。最高位の横綱には一体誰がなるのでしょう? 私も気になるところです。せっかく話題になった相撲ですから、ちょっと考えてみました。醍醐味は、大きな体のお相撲さんと小さな体のお相撲さんが戦うことがある競技ですが、必ずしも大きな体をもつ強力の力士が勝利するわけではありません。小兵の力士が勝利する様は痛快ですし、とても頭をつかうのがスポーツです。『心技一体』 戦うわけではありませんが、いけばなも少し似たようなことが言えます。

<2016.12.14>二十四軒保育園のみなさんと一緒にクリスマスのフラワーアレンジメント

 この日は、年に一度、二十四軒保育園のみなさんが当保育園に訪問し一緒に『いけばな体験』など交流する貴重な一日です。この日を楽しみに待っていたこどもたちは、とても嬉しそう。対面式では少し緊張気味でしたが、すぐに打ち解けている様子でした。

 最初は、事前に先生方が準備された手作りによる器にそれぞれ思い思いのシールでデコレーション。すると、真剣な表情のこどもたちは、みるみるうちにイメージを広げ、間もなく自分だけの可愛らしい器を作り上げました。

 次は、お花屋さんが用意してくれた花材を説明し、お花を挿す手順や注意点をお話ししました。ヒバを丁寧に挿し、花たちの舞台を作り上げます。

それからは、配布された花材をさばきながら自由に挿し添えます。みんな夢中になって一生懸命いけました。

<2016.11.25>ひと手間加えるやさしさを・・・

 一年間の一大イベント『生活発表会』を翌日に控え、おしゃれにカッコよくをテーマにいけてみました。

 花材取り合わせにドラセナがありましたので、やさしく手を加え、単調な葉にフリをつけてみました。丸めたり伸ばしたり曲げたりしながら試行錯誤の末、みんな上手にカールさせました。植物は、本来あるがままで充分美しいと思うのですが、そこにひと手間加えることで、よりカッコよく、さらに美しく仕上げることを目指します。しかし、ここでは、作品の出来栄えよりむしろこの過程が大切と私は考えました。そこには伝承されている『いけばな』の技術があります。ですから、自由に手を動かし次第に変わる葉の表情の変化に気づいてもらえたら、それで大成功です。仕上がった作品のそこここにみなさんの努力の跡が見てとれました。素晴らしいです。

 この調子なら『スイミー』の劇や『よさこい』の踊りもきっと素敵な『発表会』なったことと思います。みんな、本当に大きくなったね。

<2016.10.20>風の音に耳をすませてみれば・・・

  この頃メジャーになってきた季節の行事『ハロウィン』について子供たちに尋ねてみました。カボチャで作る「ジャック・オー・ランタン」や悪霊を払う仮装のことなど、随分色々なことを理解しています。西洋やアメリカの風習「Trick or Treat(お菓子をくれないと悪戯するよ)?」と言いながら各家庭を回りお菓子をもらうことも知っていました。凄いね。

 さて、この時季なのに緑のいきいきとした木苺が入っていて、今回の取合せに季節感はありませんでした。そこで、これまでの復習をかねて楽しくいけてもらいました。いい笑顔です。そして、いけ終わった後のお片付けも手際よくできるようになりました。

<2016.9.29>季節の移ろいを「いけばな」で・・・

  季節は一気に加速して『秋』。秋がどんな季節なのか、みんなで考えてみました。私が持参した実もの(どんぐりの実がついている枝や姫りんごの枝、ナナカマドの枝など)を実際に目で見て手で触れてもらいました。季節の移ろいと植物の変化について何か感じてくれたかな? 

 ところで、花材には全員にドラセナの葉が3枚入っていましたので「ひらくかたち」を説明できるチャンスです。小菊またはスプレーカーネーションの小花を竜胆の周囲にあしらって上手に仕上げました。

<2016.7.21>いきいきとした躍動感、華やかに・・・

 お部屋に入ると、夏の花々がテーブルの上に置かれています。今回はカラフルな心もウキウキするような彩りです。花材は当保育園が以前からお世話になっているお花屋さんが取り合わせてくれているそうです。ですから、私も当日になって実際にお花を見て花型などのプランを練ります。

 ここでは繰り返しになりますが基本中の基本「たてるかたち」のお稽古です。今日の主役はバラ。そこで、こどもたちは、バラのマイクに向かい語りかけます。歌い出す子もいます。その調子です。「しっかり前に傾けてね!」

<2016.6.23>初夏の光の輝きの中で・・・

 新年度に入って2回目のいけばなです。みんな、前回練習した花ばさみの使い方を覚えているかな?

初めにいつも私が使用している花道具を広げ説明しました。普段の生活では目にすることがないものもあり、みんな興味津々です。こどもたちは、実際に手にとって触れてみたりもしました。そんな中、霧吹きを使用して、睡蓮(すいれん)の水揚げを実演すると、どこからともなく「オォ~!」という驚きの声、声、声。想像していた以上のこどもたちの反応です。いけばなの奥深さと植物のもつ不思議に出会った瞬間でした。

<2016.5.26>「こんにちは! いけばな」

 学齢がひとつ上がり、4月から「らいおん組」になったみなさん「こんにちは!」 年長クラスになるのをとても楽しみにしていたみなさんにとって、初めてのいけばなです。きっとドキドキワクワクしながらこの日を待っていたことと思います。実は、私も毎年この時期を楽しみにしています。

 お道具の説明をした後、早速、花ばさみの使い方の練習です。切りやすいガーベラの茎を何度も繰り返し切る練習です。なかなか上手です。これからの一年間、どうぞよろしくお願いします。

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